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あらすじ
自分の子どもには優しく、祖父には頭が上がらない姿を見せていた久作の父・杉山茂丸だったが、やがて家督を継ぐと自分の主張を表に出すようになり、やがて政界の黒幕と呼ばれる存在になっていった…。
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作品の舞台 |
長谷・・・1908年、久作は福岡から母らと共に上京し鎌倉市長谷に居住します。
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登場人物 |
夢野 久作 |
小説家。本名・杉山直樹。出家後、杉山泰道と改名。 |
杉山三郎平 |
久作の亡祖父。黒田藩士。儒学者。 |
杉山 重喜 |
久作の祖母。 |
杉山 茂丸 |
久作の父。三郎平の長男。「政界の黒幕」と呼ばれる政治活動家。 |
杉山ホトリ |
久作の母。旧姓・高橋。 |
杉山五百枝 |
久作の長弟。 |
林 駒生 |
久作の次弟。 |
杉山 峻 |
久作の亡弟。 |
杉山 五郎 |
久作の末弟。 |
広崎栄太郎 |
茂丸の旧友。 |
頭山 満 |
茂丸の友人。国家主義者。 |
ヨシ |
京橋の車夫。 |
ミノ |
京橋の車夫。 |
広田 弘毅 |
政治家。第32代内閣総理大臣。 |
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ダーク・ミニスター
暗黒公使 |
夢野久作 |
ちくま文庫 |
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あらすじ
パリに住む元・警視庁捜査1課長の狭山九郎太の家に一人の青年が訪ねてきた。「ジョージ・クレイ」と名乗る彼は、一昨年秋の新聞に掲載した狭山の助手の募集広告を手に、助手として雇ってもらいたいと願い出たのだ。ジョージは身寄りもなく住む家がなかったが、それまで所属していた「バード・ストーン曲馬団」を逃げだしてきたというのだ。「バード・ストーン曲馬団」は狭山にとっては自分が警視庁をやめるきっかけとなった事件関係団体だったので、彼の雇用を躊躇しようと考えていたが、彼が放った「曲馬団は自分にとって敵」という言葉に、狭山は興味を持った。
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作品の舞台 |
材木座・・・岩形圭吾宅があります。
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登場人物 |
狭山九郎太 |
元・警視庁捜査一課長。現在は応用科学の研究者としてパリに在住。探偵好き。 |
呉井 嬢次 |
「バード・ストーン曲馬団」の団員。16~7歳。狭山の助手を志願する。 |
志村浩太郎 |
国際秘密結社「JIC」西部首領。嬢次の父。別名「中村文吉」。 |
志村のぶ子 |
「JIC」情報主任。浩太郎の妻。嬢次の母。 |
ウルスター・ゴンクール |
「JIC」東部首領。「JIC」本部があるニューヨークに在住。 |
樫尾 初蔵 |
「JIC」作業員。 |
バード・ストーン |
「バード・ストーン曲馬団」団長。 |
カヌヌ・スタチオ |
「バード・ストーン曲馬団」団員。イタリア人。 |
ヤヌ・スタチオ |
「バード・ストーン曲馬団」団員。イタリア人。カヌヌの弟。 |
ルビヤ・ベルチニ |
「バード・ストーン曲馬団」団員。イタリア人。 |
アルマ・ドラー |
「バード・ストーン曲馬団」団員。イタリア人。 |
カルロ・ナイン |
「バード・ストーン曲馬団」団員。ロシア人。一座の花形スター。 |
ワーシカ・コルニコフ |
「バード・ストーン曲馬団」団員。ロシア人。 |
コンスタンチン・ダレウスキー |
「バード・ストーン曲馬団」団員。ロシア人。 |
ブレボブ・ミハイロウィッチ |
「バード・ストーン曲馬団」団員。ロシア人。 |
アルツバイエフ・ハドルスキー |
「バード・ストーン曲馬団」団員。ロシア人。団長の片腕。 |
エルマ・フランチェスカ |
「バード・ストーン曲馬団」団員。アメリカ人。 |
アンネット・シルビア |
「バード・ストーン曲馬団」団員。アメリカ人。 |
アンナ・サロン |
「バード・ストーン曲馬団」団員。アメリカ人。 |
クララ・ハイン |
「バード・ストーン曲馬団」団員。アメリカ人。 |
パオロ・カーマンセラ― |
「バード・ストーン曲馬団」団員。アメリカ人。 |
サイラス・ブランド |
「バード・ストーン曲馬団」団員。イギリス人。 |
張蔡 |
「バード・ストーン曲馬団」団員。中国人。 |
宝卓 |
「バード・ストーン曲馬団」団員。中国人。 |
陳亢凱 |
「バード・ストーン曲馬団」団員。中国人。 |
紫白哥 |
「バード・ストーン曲馬団」団員。中国人。 |
李勲 |
「バード・ストーン曲馬団」団員。中国人。 |
黛岳 |
「バード・ストーン曲馬団」団員。中国人。 |
高星 威信 |
警視総監。子爵。 |
志免 友衛 |
警視庁警部。狭山の腹心。後に「警視」に昇格。 |
飯村 |
警視庁刑事部長。 |
赤原 |
警視庁巡査部長。 |
金丸 |
警視庁刑事。 |
轟 |
警視庁刑事。 |
東馬 健児 |
日比谷署長。 |
野元 |
日比谷署警部。 |
戸次 |
日比谷署刑事部長。 |
熱海 弘雄 |
東京地検検事。 |
古木 |
東京地検書記官。 |
平林 |
甲府予審判事。 |
杉川 |
警察医。 |
アスタ・セガンチニ |
アメリカの理学博士。 |
青山 馨 |
美人画家。 |
久礼 |
枢密院顧問官。伯爵。のぶ子の父。 |
松平 友麿 |
外務省機密局長。 |
藤波 堅策 |
弁護士。 |
竹村 |
「東京駅ステーションホテル」支配人。 |
宇田川 |
「東京駅ステーションホテル」会計係。 |
折井 |
「東京駅ステーションホテル」チーフボーイ。 |
山本千太郎 |
「東京駅ステーションホテル」ボーイ。18歳。 |
石持 |
「東洋銀行」支配人。 |
支配人 |
弥左衛門町のカフェ「ユートピア」の支配人。 |
ボーイ |
「ユートピア」のボーイ。 |
アラン |
ニューヨークの料理店「ゴールデン・ハンマー」の店主。 |
辻 孝平 |
芝区にある古着屋店主。 |
手島 浅吉 |
芝神明前俥宿の俥夫。 |
岩形 圭吾 |
インド貿易商。45歳。 |
ウィルソン |
アメリカ大統領。 |
ハウス大佐 |
ウィルソンの懐刀。 |
グランド・シュワルト |
ウォール街の資本家。 |
チェン |
奉天政府の代表。 |
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あらすじ
日本国内でもトップクラスの怪奇専門劇場「呉服橋劇場」のオーナー・轟九蔵が大森の自宅で何者かに刺殺される事件がおきた。すぐに犯人と目される男も逮捕されるが、轟の養女で劇場の看板女優・天川呉羽は、養父の死を嘆きその復讐を誓い、新聞各社も大々的に報道した。しかし劇場支配人の笠は犯人を呉羽だとにらみ、遺産を独り占めする彼女の弱みを握りながら、彼女に結婚を迫ろうとする。すると呉羽はひと月後に事件の真相を暴く劇を、劇場最後の舞台として演じると宣言する・・・。
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作品の舞台 |
長谷・・・轟の本籍地です。
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登場人物 |
轟 九蔵 |
「呉服橋劇場」オーナー。44歳。 |
天川 呉羽 |
九蔵の養女。19歳。「呉服橋劇場」の看板女優。本名「甘木三枝」。 |
笠 圭之介 |
「呉服橋劇場」支配人。 |
江馬 兆策 |
天才的な新進探偵作家。「呉服橋劇場」での作品の脚本をてがける。 |
江馬 美鳥 |
兆策の妹。声楽科出身。 |
市田イチ子 |
轟家の小間使い。18歳。 |
松井ヨネ子 |
轟家の台所女中。26歳。逞しい体格の醜女。 |
段原 万平 |
「トキワ興行社」社長。九蔵とはライバル関係。 |
寺本 蝶二 |
「呉服橋劇場」所属の俳優。 |
桜間 |
轟家の顧問弁護士。 |
マダム |
銀座の珈琲店「アルプス」のマダム。「ロッキー・レコード」支配人の妾。 |
貴美子 |
マダムの妹。「トキワ興行社」会計係。 |
貝原 |
東京地検検事。 |
熱海 |
東京地検予審判事。 |
片山 |
警視庁保安課興行係警部。 |
綿貫 |
警視庁保安課興行係警部補。 |
戸山 |
警視庁捜査一課長。 |
梅原 |
大森署刑事。 |
猪村 |
大森署巡査。大柄なひげ男。 |
文月 |
大森署新米巡査。痩せ男。 |
植村駿河守 |
畿内の小さな大名。 |
甘木 丹後 |
植村家家老。 |
甘木 柳仙 |
丹後の末っ子。画伯。呉羽(三枝)の父。 |
石栗 虎太 |
東海道を中心にを荒らしまわる殺人強盗。通称「生蕃小僧」。 |
等々力雷九郎 |
東海道見附宿を縄張りとする侠客。 |
等々力久蔵 |
雷九郎の跡継ぎ。後の「轟九蔵」。 |
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あらすじ
雑誌『新青年』編集部から、並の人間とは思えない「変人」たる人物を私に紹介してほしいという依頼が来たので、頭山満、杉山茂丸、奈良原到、篠崎仁三郎の4人を取り上げようと思っている…。
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作品の舞台 |
円覚寺・・・頭山は的野と一緒に釈宗演に会いに行きます。
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登場人物 |
夢野 久作 |
物語の語り手。小説家。茂丸の長男。元・「九州日報」記者。 |
進藤喜平太 |
右翼団体「玄洋社」2代目社長。元・「人参畑塾」塾生。 |
頭山 満 |
「玄洋社」幹部。元・「人参畑塾」塾生。自由民権運動家の祖。 |
杉山 茂丸 |
「玄洋社」幹部。元・「人参畑塾」塾生。久作の父。「政界の黒幕」と呼ばれる政治運動家。雅号「其日庵」。別称「法螺丸」。 |
奈良原 到 |
「玄洋社」幹部。旧・福岡藩士。 |
大原 義剛 |
「玄洋社」幹部。衆議院議員。 |
月成 勲 |
「玄洋社」幹部。「玄洋社」7代目社長。 |
古賀壮兵衛 |
「玄洋社」幹部。 |
宮川太一郎 |
「玄洋社」幹部。 |
的野 半介 |
「玄洋社」社員。衆議院議員。頭山と同郷。 |
武井 忍助 |
「玄洋社」社員。 |
高場 乱子 |
福岡市住吉の人参畑にある漢学塾「人参畑塾」塾頭。 |
箱田 六輔 |
自由民権運動家。右翼団体「健児社」幹部。元・「人参畑塾」塾生。 |
越智彦四郎 |
旧・福岡藩士。1877年におこった「福岡の変」の「福岡党」幹部。元・「人参畑塾」塾生。 |
武部小四郎 |
旧・福岡藩士。「福岡の変」の「福岡党」幹部。元・「人参畑塾」塾生。 |
今村百八郎 |
旧・秋月藩士。1876年におこった「秋月の乱」の「秋月党」首領。元・「人参畑塾」塾生。 |
宮崎者之助 |
旧・秋月藩士。「秋月の乱」の「秋月党」幹部。百八郎の兄。元・「人参畑塾」塾生。 |
松浦 愚 |
旧・秋月藩士。元・「人参畑塾」塾生。 |
杉山三郎平灌園 |
儒学者。茂丸の父。久作の祖父。 |
八代 六郎 |
枢密院顧問。海軍大将。 |
後藤 新平 |
政治家。外務大臣。 |
中島 徳松 |
政治家。炭鉱経営者。 |
福沢 桃介 |
「電気王」「電力王」と呼ばれた実業家。諭吉の娘婿。 |
篠崎仁三郎 |
博多大浜の魚市場にある「湊屋」の大将。 |
青柳 喜平 |
仁三郎の友人。柔道家。「武徳会」の範士。 |
林 駒生 |
仁三郎の友人。博多の漁業組合長。 |
水野 |
仁三郎の友人。青物問屋の主人。 |
武谷 |
医学博士。元・九州大学教授。 |
山崎 楽堂 |
法政大学教授。能楽研究者。 |
喜多 文子 |
楽堂の知人。囲碁5段の棋士。 |
釈 宗演 |
円覚寺派管長。 |
佐藤平太郎 |
5代目6代目福岡市長。 |
菊池 |
大阪・某市の市長。 |
篠崎昇之助 |
「釜山日報」主筆。 |
お艶 |
福岡・水茶屋町の「博多芸妓」。 |
お浜 |
福岡・水茶屋町の「博多芸妓」。 |
お秋 |
福岡・水茶屋町の「博多芸妓」。 |
お楽 |
福岡・水茶屋町の「博多芸妓」。 |
ジョリー |
フランス人宣教師。 |
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