松本清張の作品
松本清張の作品です。

作品名 発行年
情死傍観 1954
断碑 1954
点と線 1958
断線 1964
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情死傍観 松本清張 講談社
あらすじ
 雑誌『傍観』に阿蘇山で自殺者を救う老人の記事を書いた私のもとに購読者から一通の手紙が届いた。差出人の名は「山下キヨ子」と記され、鎌倉の消印が押されていた。その手紙は記事の内容に異論があるというものだった…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・市内に住む山下キヨ子から手紙が届きます。
 登場人物
フリーライター。
老人 阿蘇山上の茶屋で働く老人。自殺者を救う活動を行なっている。
山下キヨ子 鎌倉市に住む夫人。
キヨ子の夫。15歳年上。
有田 3年前のキヨ子の愛人。
巡査 阿蘇の駐在巡査。
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断碑 松本清張 講談社
あらすじ
 奈良で暮らす小学校代用教員・木村卓治は、考古学の師・杉山道雄のもとで教えを乞うていたが、やがてその研究が考古学界の目にとまり、その視野を広めるために上京した。しかし彼は界隈の謀略の渦に巻き込まれていく…。

 作品の舞台
 高徳院・・・卓治は大仏の前で友人たちと写真を撮ります。
 極楽寺・・・卓治夫妻が転居します。
 登場人物
木村 卓治 奈良に住む小学校の代用教員。考古学研究が趣味。
木村シズエ 卓治の妻。東京高等女学館の教師。福岡生まれ。旧姓・久保。
杉山 道雄 卓治の考古学の師。京都大学考古学助教授。卓治の10歳年上。
熊田 良作 道雄の考古学の師。東京大学考古学教授。
高崎 健二 良作の友人。文学博士。「東京帝室博物館」歴史課長。
佐藤卯一郎 「東京帝室博物館」歴史課考古部主任。監査官。
南  恵吉 良作の友人。東京高等師範学校長。
小山 貞輔 シズエの伯父。言語学者。
卓治と活動する雑誌『考古学界』の同人仲間。
『考古学界』の同人仲間。
『考古学界』の同人仲間。
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点と線 松本清張 カッパ・ノベルス
あらすじ
 福岡県の香椎市で心中事件が発生した。死体で発見されたのは、××省の官僚・佐山と赤坂の料亭の女中・時。福岡署の鳥飼刑事が、関係者を調べていく中である重要容疑者が浮かび上がるのだが、彼には完璧なアリバイがあった・・・。

 作品の舞台
 極楽寺・・・安田亮子が療養している家があります。
 登場人物
安田 辰郎 機械工具商「安田商会」経営。
安田 亮子 辰郎の妻。肺結核のため、現在は別居をして鎌倉で療養中。
佐山 憲一 ××省××課課長補佐。
石田 芳男 ××省××部部長。
佐々木喜太郎 ××省事務官。
稲村 勝三 北海道庁の役人。
河西 札幌の機械商「双葉商会」営業主任。
長谷川 亮子の主治医。
赤坂の料亭「小雪」の女中。本名・桑山 秀子
八重子 赤坂の料亭「小雪」の女中。
とみ子 赤坂の料亭「小雪」の女中。
鳥飼重太郎 福岡署刑事。
鳥飼すみ子 重太郎の娘。
新田 すみ子の婚約者。
三原 紀一 警視庁捜査二課警部補。
笠井 警視庁捜査二課警部。
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断線 松本清張 文春文庫
あらすじ
 北陸の貧農の五男として生まれた田島光夫は、証券会社のサラリーマン。ふとしたことから知り合った銀行員の滝村英子と結婚し、滝村家の婿養子になった。しかし光夫は結婚後ひと月も経たないうちに出張へ行くと家を出たまま、行方知れずとなってしまった。そこで英子は光夫が勤める会社に連絡をとるのだが、光夫は1週間前に会社を辞めていたことを知った…。


 作品の舞台
 腰越・・光夫は社長の命令で、腰越に句碑を建てようとします。
 登場人物
滝村 光夫 神田の証券会社のサラリーマン。旧姓「田島」。
滝村 英子 光夫の妻。元・銀行の出納係。
浜井乃理子 赤坂のナイトクラブのホステス。
倉垣左恵子 大阪の貿易商の愛人。
英子の父。地方の薬局の薬剤師。
英子の母。
奥村 「浪速興信所」のベテラン所員。
ママ 銀座のゲイバーのママ。
お栄 銀座のゲイバーのホステス。
高村 祇子 俳句界の大御所。故人。
庭師 大阪の庭師。