斎藤栄の作品(1981~1990)その2
斎藤栄の1980年代の作品です。
作品名 発行年
珊瑚樹の殺人 1982
王手飛車の女 1984
水上遊歩 1984
三角形の死角 1984
大学助教授心中事件 1984
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珊瑚樹の殺人 斎藤 栄 徳間文庫
あらすじ
 旅行会社の営業マン・姉小路公夫は貿易会社社長の娘・轟和江と見合いをしたが、彼の親友の妹・小早川紀子との付き合いも切れずにいた。そんな中、和江が行方不明となり紀子が旅行中の箱根で何者かに襲われる事件がおきる。瀕死の重傷となった紀子を心配する公夫だったが、程なく彼のもとに和江が死体となって発見されたと報せが入った…。

 作品の舞台
 鎌倉山・・・公夫と和江は鎌倉山にあるフレンチレストラン「白旗園」へ行きます。
 大船・・・「日邦映画」のスタジオがあります。
 登場人物
姉小路公夫 「神奈川ツーリスト協会」業務課長。趣味はロッククライミング。
藤山 夏代 「神奈川ツーリスト協会」業務課員。公夫の部下。
若山 京子 「神奈川ツーリスト協会」庶務課員。
小早川健一 公夫の親友。紀子の亡兄。立山で遭難死。
小早川紀子 健一の妹。公夫の交際相手。元「井筒ゴム」社員。
桑原 英助 公夫の親友。「駒井建設」社員。
若山 英雄 京子の兄。
轟  義雄 貿易会社「AM商会」社長。
轟  妙子 義雄の妻。
轟  和江 義雄の長女。19歳。公夫の見合い相手。
轟  君江 義雄の次女。
平井 貞子 港北区洋光台に住む紀子の叔母。
高木 「駒井建設」常務。
津山 「駒井建設」工務課長。
三田村 横浜市観光協会専務理事。
寿々木和郎 横浜市技監。
杉村 横浜市経済局長。
武藤 久男 横浜市経済局主査。
小宮百合子 横浜市経済局事務吏員。
村田 横浜市企画調整室長。
川久保信太郎 横浜市住宅局技術長。和郎の囲碁仲間。保土ヶ谷区峰岡町に住む。
川久保亜里子 信太郎の妻。
川久保忠夫 信太郎の長男。弁護士。
川久保絵里子 信太郎の長女。
相川 啓介 信太郎の碁敵。元・信太郎の部下。
相川 霧子 啓介の妻。
戸田 清子 川久保家の近所にある雑貨店の女店主。
石上 梨園女子短期大学教授。
長谷川保次郎 保守党総裁。梨園女子短期大学顧問。
館山 「日放映画」監督助手。
立川 「日放映画」カメラマン。
木谷 啓一 「日放映画」カメラマン。
清水 三郎 公夫の大学時代の先輩。45歳。
須藤 横浜駅西口にある「YS観光」の社長。
土田 隆三 洋画家。
土田 琴子 隆三の妻。
井筒 正雄 沼津市にある自転車屋の主人。桑原の叔母の夫。
長尾友一郎 正雄の自転車屋の使用人。
金井 「TB建設」社員。
佐和山 「TB建設」社員。
大坊 健作 「軽井沢ロイヤルホテル」フロント係。
土屋 正夫 「軽井沢ロイヤルホテル」宿泊客。サラリーマン。趣味は鮎釣り。
土屋 昭子 「軽井沢ロイヤルホテル」宿泊客。正夫の妻。
白木  誠 神奈川県警捜査一課警部。
米長 神奈川県警捜査一課刑事。
小菅 静岡県警捜査一課警部。
鮎川義之助 静岡県警捜査一課ベテラン刑事。45歳。
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王手飛車の女 斎藤 栄 徳間ノベルス
あらすじ
 シロアリ駆除会社に入社した20歳の貝森悟郎は、年上の事務員・小村香子と良い仲になった。しかし彼女を無理矢理自分の女にしていた社長の鈴本は、二人に対してある行動に出た…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・悟郎が入社して10日目、鎌倉へ出張仕事に行きます。
 登場人物
貝森 悟郎 横浜市港南区にあるシロアリ駆除会社「ヨコハマ環境社」の社員。20歳。
鈴森 「ヨコハマ環境社」社長。
小村 香子 「ヨコハマ環境社」事務員。25歳。鈴森の愛人。
半井 「ヨコハマ環境社」社員。
住友 鉄造 港南区野庭に住む「ヨコハマ環境社」の客。
鉄造の妻。
水谷  勇 港南区野庭に住む「ヨコハマ環境社」の客。「神興倉庫」営業課長。
水谷 寛子 勇の妻。
由利子 逗子市のマンションに住む鈴森の愛人。
橋本 マンションの掃除婦。
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水上遊歩 斎藤 栄 徳間ノベルス
あらすじ
 F市にある湘南大学の2年・錦田佳代子は師である助教授の菅原道真に、三日前の夜に校内の北寮池の上を歩く男の姿を見た話をした。話が信じられない菅原は佳代子と共にその日の夜、池のそばで隠れているとひとりの白衣の男が現われ、池の近くで佳代子の友人・大津麗子の死体を発見する…。

 作品の舞台
 鎌倉警察署・・・道真の友人・渋江警部は鎌倉署に勤務しています。
 登場人物
菅原 道真 F市にある湘南大学文学部哲学科助教授。
菅原 貴子 道真の妻。
錦田佳代子 湘南大学文学部哲学科2年。
大津 麗子 湘南大学文学部哲学科2年。佳代子の友人。
水尾初太郎 湘南大学経済学部2年。麗子の恋人。学生北寮に住む。
赤羽 茂雄 湘南大学文学部哲学科講師。
春野 義夫 湘南大学体育クラブのコーチ。
渋江 鎌倉署捜査一課警部。
久木 F署捜査一課警部。渋江の同期。
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三角形の死角 斎藤 栄 光風社出版
あらすじ
 初めてクラブ「恵」へ行った荒川と佐瀬は面識がなかったが付いていたホステス轟昌子と話が合い、そのまま3人は昌子の自宅マンションへ行き夜を共にすることになった。そして深夜、突然窓ガラスが割れる音で目を覚ました荒川は、室内で昌子の全裸死体を発見した…。

 作品の舞台
 由比ガ浜・・・昌子が殺された夜、矢田は由比ガ浜にあるホテルNに宿泊していました。
 登場人物
轟  昌子 クラブ「恵」のホステス。目黒のマンション「シャトー・ブルー」に住む。
荒川 昌子の客。30歳。電気器具店経営。
佐瀬 昌子の客。「南海不動産」企画課員。大田区大森に住む。
矢田 健一 昌子の客。40歳。東京都庁の役人。
東条  茂 昌子の客。江東区にある大衆食堂の主人。
村上  明 警視庁捜査一課刑事。
村上 房江 明の妻。
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大学助教授心中事件 斎藤 栄 徳間ノベルス
あらすじ
 城南大学助教授・中尾博二は教え子の矢口良子と愛人関係になっていた。甲府に住む彼女は月2回の病気治療で都内へ来る際に情事を重ねていた。そんな博二のことを妻・美代子が許すはずもなく夫を懲らしめるためにある行動をとった…。

 作品の舞台
 鎌倉アルプス・・・博二と良子は鎌倉アルプス越えのハイキングをします。
 鎌倉宮・・・美代子は博二を鎌倉宮の裏へ呼び出します。
 登場人物
中尾 博二 城南大学文学部助教授。豊島区南長崎に住む。
中尾美代子 博二の妻。
矢口 良子 城南大学大学院英米文学科修士課程2年。博二の教え子で愛人。甲府市に住む。
大瀬 城南大学文学部助教授。博二の同僚でライバル。
太田 城南大学文学部教授。
安藤たえ子 城南大学職員。