大阪圭吉の作品
大阪圭吉の作品です。個人的にはユーモアあり、2重3重のどんでん返しありで、とても読みやすく面白い作品だと思いました。
作品名 発行年
白妖 1936
香水紳士 1940
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白妖 大阪圭吉 国書刊行会
あらすじ
 弁護士の大月はタクシーで十国峠を登っていると突然暴走するクーペと遭遇、衝突はなかったもののクーペは停まることなく走り去っていってしまった。すると間もなくタクシーは走行中に先ほどのクーペにひき逃げされたであろう一人の男を発見した。そこで大月は有料道路の料金所の係員に協力してもらい、車を捕まえようとするのだが、何故かクーペは走行途中で消失してしまう。また、車の所有者を調べてみると、有料道路を管理している会社の重役・堀見亮三だということがわかったのだが…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・熱海にある亮三の別邸に英一がやってくると、彼を快く思っていない富子はエヴァンスとともに鎌倉へ行ってしまいます。
 登場人物
大月 弁護士。
堀見 亮三 「岳南鉄道」重役。
堀見 富子 亮三の一人娘。17歳。
エヴァンス 富子の家庭教師をする老婦人。
キヨ 堀見家の女中。50歳。
敏や 堀見家の女中。キヨの娘。18歳。
押山 英一 実業家の息子。富子との結婚を狙っている。
夏山 熱海署警部補。
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香水紳士 大阪圭吉 未刊行
あらすじ
 国府津の叔母の元で暮らす従姉の信子がまもなく結婚するため、クルミは東京駅から国府津行きの列車に乗った。すると品川駅でクルミの隣に4本指の老紳士が座ったのだが、彼が持っていた新聞の記事に「銀行強盗犯は4本指の男」という文字を見てしまい、クルミは老紳士が強盗犯ではないかと疑念を抱いてしまう・・。


 作品の舞台
 大船・・・クルミは大船駅で売っているサンドイッチが大好物です。
 登場人物
クルミ おしゃまな女学生。16歳。
信子 クルミの従姉。もうすぐ結婚。21歳。
叔母 国府津に住むクルミの叔母。
老紳士 クルミと相席する4本指の男。
クルミの母。