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あらすじ
源頼家から自分の顔に似せた面を打つよう頼まれていた面作師の夜叉王だったが、何度も死相が現れるものしか作れずにいた。ある夜、頼家が麺の催促に彼の家を訪ねたのだが、その際彼の娘・かつらは父の意に反して死相の現れている面を献上してしまった…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・北条方の使者として、鎌倉から金窪行親がやってきます
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登場人物 |
夜叉王 |
伊豆に住む面作師。50歳過ぎ。 |
かつら |
夜叉王の娘。20歳。 |
かえで |
夜叉王の娘。かつらの妹。18歳。 |
源 頼家 |
源氏の棟梁。修禅寺に流されている。23歳。 |
下田 景安 |
頼家の近習。17歳。 |
金窪 行親 |
北条方の将。 |
春彦 |
かえでの婿。職人。20歳過ぎ。 |
僧 |
修禅寺の僧。 |
若狭 |
頼家の室。比企判官の娘。 |
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あらすじ
平家滅亡後、彼らに従っていた官女たちは壇ノ浦の浜辺をさまよい、明日をも知れぬ暮らしをしていた。浜に暮らす女房・おしおの元で暮らす気位の高い玉虫は、妹の玉琴が生きるためとはいえ色商いをしていることを知り、姉妹の縁を切ってしまう。そんな彼女の唯一の心の支えは、甲に人の顔のような模様がある血のような赤い色をした蟹「平家蟹」だった・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・平景清は、痣丸の名刀をひっさげて鎌倉へ下ります。
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登場人物 |
玉虫 |
元・官女。20歳。 |
玉琴 |
元・官女。玉虫の妹。17~8歳。 |
おしお |
浜に住む女房。玉虫・玉琴と暮らす。 |
那須与一宗隆 |
那須家の棟梁。 |
那須与五郎宗春 |
与一の弟。20歳。 |
雨月 |
旅の僧。元は武士で「平弥兵衛宗清」。 |
平 景清 |
雨月の甥。 |
弥藤二 |
宗春の家来。 |
呉羽局 |
元・官女。30歳過ぎ。 |
綾の局 |
元・官女。30歳過ぎ。 |
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あらすじ
足利家の執事・高師直は、塩冶高貞の妻に横恋慕し、次第に取り乱した生活を過ごすようになっていた。そんな父の姿に心を痛めていた娘の小坂部は、双ヶ岡の庵に住む吉田兼好に頼んで一計を案じるのだが…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・父を見限っていた師冬は、鎌倉で威勢をふるっています。
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登場人物 |
高武蔵守師直 |
足利家の執事。 |
小坂部 |
師直の娘。17~8歳。 |
高 師恭 |
師直の兄弟。当時の史料では兄とも弟ともされている。 |
高三河守師冬 |
師直の養子。師直の甥。 |
足利 尊氏 |
足利家の棟梁。 |
足利 直義 |
尊氏の弟。 |
吉田 兼好 |
双ヶ岡の庵に住む法師。「徒然草」の作者。 |
塩冶判官高貞 |
足利方の将。 |
塩冶高貞の妻 |
高貞の妻。 |
本庄 采女 |
師直の近習。19歳。 |
荏原権右衛門 |
師直の家来。足軽大将。 |
畑六郎左衛門 |
師直の家来。 |
亀田新九郎 |
師直の家来。若侍。 |
横井弥兵衛 |
師直の家来。若侍。 |
侍従 |
師直の侍従。作品上、名前は出てこない。 |
眇目の男 |
明国福建出身の謎の男。 |
山名伊豆守時氏 |
山名家当主。 |
山名和泉守義氏 |
時氏の子。 |
新田 義貞 |
足利家の対抗勢力。 |
脇屋 義助 |
義貞の弟。 |
二条中将為冬 |
公卿。新田軍に加わる。 |
由良越前守 |
新田軍の将。 |
堀口兵部大輔 |
新田軍の将。 |
土居 |
四国の将。 |
得能 |
四国の将。 |
菊地 |
西国の将。 |
羽柴 秀吉 |
戦国大名。天下人となる。 |
浅野弥兵衛 |
秀吉の家来。「浅野長政」。 |
福島市松 |
秀吉の家来。「福島正則」。 |
藤次郎 |
播州赤穂郡赤松村の百姓の子。 |
雉六 |
播州赤穂郡赤松村の百姓の子。藤次郎の弟。 |
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あらすじ
幕府の隠密だったわたしの叔父は、旅商人に化けて大垣藩の情勢を探っていたが、藩中の警戒が厳しくなり、相手の追跡を防ぐため越前へ逃れることになった。険しい山道を進むことになった彼は、やがて疲れ果てすすき林の中に立つ一軒のあばら家に一夜の宿を願い出るのだが…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・源光は、鎌倉のある名刹で16年の修業を積みました。
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登場人物 |
わたし |
この物語の語り部。 |
叔父 |
わたしの叔父。幕府の隠密として美濃大垣藩の戸田氏の情勢を探る。 |
源光 |
あばら家に住む若い僧。俗名は「源蔵」。 |
源兵衛 |
美濃の山奥に住む杣。 |
お兼 |
源兵衛の妻。 |
お杉 |
源兵衛の娘。源光の妹。 |
黒ん坊 |
人でもなく猿でもない大きな生き物。体中に薄黒い毛が生えている。人に危害を加えない。 |
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あらすじ
会社員の西島は恩師である江波博士邸を訪ねたが、そこで一人の娘と出会った。彼女の名は三好多代子といい、博士が友人から頼まれて兄の透とともに預かっているのだという。しかし西島は以前、ヘビ騒動があった山陽線の車内で兄妹を見かけたことを思い出した…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・多代子は鎌倉にある桐沢の別荘で暮らすことになりました。
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登場人物 |
西島 |
物産会社の社員。 |
江波 |
西島の恩師。法学博士。 |
江波 夫人 |
江波の妻。 |
娘 |
江波の長女。女学生。作品上名に前は出てこない。 |
三好 透 |
広島県F町の豪農の息子。 |
三好多代子 |
透の妹。女学生。江波の娘と同じ年齢。 |
桐沢 |
実業家。 |
桐沢 次郎 |
桐沢の次男。 |
佐倉 |
不良少年。 |
深見 |
桐沢の知人。実業家。 |
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あらすじ
京橋の菓子屋の主人・四郎兵衛は母の杉、奉公人の義助とともに江ノ島参詣に出かけた。その途中、藤沢に宿をとった3人は、お安という女に襲われ、サザエの貝殻を投げられ怪我をしてしまう。どうやら過去に四郎兵衛は、お安の恨みをかうことをおこしたようなのだが…。
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作品の舞台 |
稲村ガ崎・・・3人は稲村ガ崎の茶屋で休んでいると、百姓に声をかけられます。
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登場人物 |
四郎兵衛 |
京橋の菓子屋「小泉」の主人。26歳。 |
お杉 |
四郎兵衛の母。44歳。 |
義助 |
「小泉」の奉公人。23歳。 |
伝八 |
藤沢に住む百姓。 |
お安 |
伝八の女房の姪。近くの子供や若い衆に浄瑠璃などを教えている。 |
香川甚五郎 |
中国地方の某藩の留守居役。 |
庄五郎 |
京橋の菓子屋「松沢」の主人。 |
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あらすじ
1190年、源頼朝が初めて上洛するため尾張国熱田までやってきた。一方、近江・佐々木庄では御家人・佐々木高綱が屋敷で鎌倉殿を迎える用意をしていた。すると娘の薄衣が石山寺を参詣した際、徳の高い高野聖と出会い屋敷に連れてきた。高綱はその聖・智山にある過去の出来事の懺悔をし始めた・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・鎌倉殿一行は初めての上洛をします。
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登場人物 |
佐々木四郎高綱 |
近江国の御家人。37歳。 |
佐々木小太郎定重 |
高綱の嫡男。20歳。 |
薄衣 |
高綱の娘。16歳。 |
小萬 |
薄衣の侍女。 |
鹿島 與一 |
高綱の家来。40歳。 |
甲賀 六郎 |
高綱の家来。25歳。 |
馬飼子之介 |
高綱の従者。20歳。栗田の里の出身。 |
みの |
子之介の姉。23歳。農家の娘。 |
馬飼紀之介 |
子之介・みのの亡父。野洲の河原で斬死。 |
源 頼朝 |
源氏の棟梁。鎌倉殿。 |
梶原 景時 |
頼朝の懐刀。 |
梶原 景高 |
景時の嫡男。高綱とは宇治川の戦いで先陣争いをした。 |
智山 |
高野山の僧。40歳。 |
生月 |
頼朝から譲られた高綱の名馬。 |
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