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あらすじ
18歳の初子は、避暑に来ていた鎌倉で遊泳中に溺れかけていたところを一人の青年に助けられた。そしてその一件があって以来、初子の心はすっかりその青年に魅了されてしまった。翌夏、19歳になった初子は材木座の海で再びその青年の姿を見かけるのだが・・・。
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作品の舞台 |
材木座・・・初子は、材木座海岸にあるカフェ・ハルで、愛しの青年の姿を見かけました。
光明寺・・・初子の日記には「光明寺の森に月がのぼっている」という記述があります。
紅ヶ谷・・・初子が襲われかけたところを、再び青年に救われたのは紅ヶ谷の山の中腹です。
(「紅ヶ谷」は「弁ヶ谷」ともよばれ、現在の材木座4丁目あたりの地域のことです。) |
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登場人物 |
崎山 初子 |
毎年、鎌倉の別荘へ避暑に来ている麻布の令嬢。19歳。 |
崎山 毅 |
初子の弟。 |
ママ |
初子の母。 |
芳 |
崎山家のお手伝い。 |
美子 |
材木座に住む初子の友人。 |
恒彦 |
美子の兄。初子に思いを寄せる。 |
昭子 |
大仏裏に住む美子の友人。 |
宮田 有吉 |
再三、初子の危機を救う青年。 |
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あらすじ
Nは鎌倉の並木道を散歩中に、昔同じ劇団に所属していた吉田に出会った。しかし彼は以前に比べひどくやつれ、荒れ果ててしまった姿を不憫に思っていた。そこでNは、吉田の唯一の友人・高木とともに、彼の家を訪ねるようにしていたのだが・・・。
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作品の舞台 |
長谷・・・吉田の家は、長谷にあるH饅頭店の裏手にあります。
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登場人物 |
N |
主人公。モデルは作者自身か? |
吉田 |
長谷に住むNの知人。化粧品会社広告部員。 |
吉田 貞雄 |
吉田の息子。 |
F子 |
吉田が一目ぼれする芸者上がりの女。 |
S |
F子の旦那。病死。 |
高木 |
吉田の友人。青年画家。 |
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あらすじ
SはNとの散歩の途中で、思い出話を始めた。Sの知人の画家・石井はひっそりとみずぼらしい孤独な生活を送っていたのだが、そんな彼のもとに突然、戸田豊子という若い娘が絵画を学ぶために通い始めたというのだ・・・。
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作品の舞台 |
円覚寺・・・豊子は、円覚寺脇の溝際の床屋の二階に間借りをしました。
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登場人物 |
N |
主人公。モデルは作者自身か? |
S |
Nの友人。 |
石井 |
Sの知人。独身画家。 |
戸田 豊子 |
横浜に住む医師の娘。 |
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あらすじ
Nは菓子屋や小僧とともに稲村ガ崎へ遊びに来ていたのだが、そこで女性の溺死体があがった現場に遭遇した。数日後、Nは菓子屋から稲村ガ崎で撮った写真に「映るはずのない女」が写っていると相談を受けるが・・・。
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作品の舞台 |
稲村ガ崎・・・女性の溺死体があがります。
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登場人物 |
N |
主人公。モデルは作者自身か? |
菓子屋 |
鎌倉駅裏に店を持つ。25歳。独身。 |
小僧 |
菓子屋の丁稚。 |
今井 |
画家。 |
お葉 |
神田の洋食屋の一人娘。 |
春栄 |
旦那と死別した出戻り女。 |
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あらすじ
鎌倉の山沿いの大きな屋敷に住む中田乙吉のもとに、ひとりの男が訪ねてきた。それは17年前まで、乙吉の父・清蔵とともに植木職人をしていた高山仙太郎だった。ひどく荒れ果てた姿の仙太郎は、突然「清蔵を殺したのは自分だ」と懺悔をし始めた・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・山沿いに中田乙吉の屋敷があります。
横須賀線・・・高山栄次は、横須賀線の運転手をしています。 |
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登場人物 |
中田 乙吉 |
植木職人。30歳。 |
中田 あさ |
乙吉の妻。 |
中田 清蔵 |
乙吉の父。17年前に死亡。 |
中田 千賀 |
乙吉の母。死亡。 |
高山仙太郎 |
植木職人。62歳。 |
高山 栄次 |
仙太郎の息子。 |
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あらすじ
ある夜、材木座にある間崎の家に集まった木村と亀田は、3人で肝試しをすることにした。光明寺の裏にある秋葉山のお宮に紐を結んでくることになり一人ずつ山を登ったが、翌日それを確かめに3人で山頂に登ってみると・・・。
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作品の舞台 |
秋葉山・・・間崎たちが肝試しをします。
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登場人物 |
N |
主人公。モデルは作者自身か? |
間崎 |
新橋の菓子屋。材木座で療養中。 |
木村 |
サナトリウムから出てきたばかりの自称画家。 |
亀田 |
金持ちの次男坊。 |
斎藤 悦子 |
間崎に付き添う看護婦。 |
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