草野唯雄の作品
草野唯雄の作品です。
作品名 発行年
死霊の家 1973
文豪挫折す 1978
陰の告発者 1979
心中マニア　太宰治の謎 1986
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死霊の家 草野唯雄 双葉文庫
あらすじ
　友人の池田に誘われ津久井湖へ行ったわたしは林の中で一軒の洋館を見つけた。しかしその洋館は近頃わたしが見る悪夢に出てくる洋館とそっくりだった…。
　作品の舞台
　鎌倉山・・・鎌倉山にある林間病院に友江と陽子が入院します。
　登場人物
わたし 無名画家。４０歳。異常なほど性欲が強い。
妻 わたしの妻。病弱なクリスチャン。
池田平七郎 わたしの高校時代の友人。練馬に住む測量技師。
久保 「石川建設㈱」津久井採石所所長。
老管理人 洋館の別棟に住む老管理人。
寺島　正一 洋館に住む主人。元・運送会社の専務。
寺島　陽子 正一の妻。
寺島　定利 正一の長男。赤ん坊。
寺島　友江 正一の妹。女子大中退後、精神障害をもつ。
寺島　みち 正一の母。陽子とは犬猿の仲。
寺島　　徹 正一の亡父。みちの亡夫。
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文豪挫折す 草野唯雄 光文社
あらすじ
　逗子での貧乏暮らしや上京後の隼町での身内との同居に嫌気がさしてしまった作家・国木田独歩の妻・信子は、５年前に不倫の末アメリカへ逃亡し、彼女との間にできた娘・浦子も里子へ出され独歩と会えなくなってしまった。彼は身のまわりで起きた不幸の数々を誰かの策略ではないかと推測し、その謎を信子の従姉・相島秋子に相談するのだが…。
　作品の舞台
　長谷・・・秋子は国木田独歩邸を訪ねます。
　登場人物
国木田独歩 隼町に住む小説家。本名・国木田哲夫。
国木田信子 独歩の妻。５年前に不倫関係のままアメリカへ逃亡。本支の長女。秋の従妹。旧姓・佐々城。
国木田浦子 独歩と信子の娘。本支の四女（養女）。東京府下の農家へ里子に出される。
国木田収二 独歩の弟。隼町の独歩宅に同居。
佐々城本支 信子の父。秋子の叔父。町医者。三田に住む。
佐々城豊寿 信子の母。秋子の叔母。「キリスト教婦人矯風会」書記。
佐々城愛子 本支の次女。口数少ないおとなしい性格。
森　　雄記 豊寿の父。
相島　秋子 雄記の孫。本郷赤門前にあるパン屋「中村屋」の女将。旧姓・森。信子・愛子の従姉。
相島　俊子 秋子の長女。赤ん坊。
森　　蓮子 秋子の亡姉。３０歳で狂死。
木島　勝子 「キリスト教婦人矯正会」会長。
潮田千勢子 「キリスト教婦人矯正会」常任理事。
矢吹　節子 「キリスト教婦人矯正会」常任理事。宮内庁式部庁官夫人。
小島　清子 「キリスト教婦人矯正会」常任理事。牛込区長夫人。
フランシス・E・ウィラード 「万国キリスト教婦人矯正会」会頭。
木島　治定 勝子の元夫。
武井 信子の不倫相手。海外渡航する汽船の事務長。
有島　武郎 独歩の友人。小説家。
斉藤　弔花 独歩の友人。小説家。
田山　花袋 独歩の友人。小説家。
徳富　蘇峰 独歩の友人。評論家。勝子の甥。
島崎　藤村 秋子の英語の師。作家。本名・島崎春樹。
島貫兵太夫 秋子の師。仙台東二番町高等小学校教師。
西園寺公望 公爵。独歩に住居の大家。
杉田　恭助 「茨城製氷」取締役。独歩の療養先の大家。
奥井　君子 独歩の療養先の看護婦。
近藤　マキ 信子の音楽学校時代の親友。
井浦　逸平 マキの義兄（姉の夫）。
トミ 宇都宮の旅館「手塚屋」の娘。
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陰の告発者 草野唯雄 文藝春秋
あらすじ
　１０歳の年の差夫婦である伏見夫妻は川崎市高津区の住宅地で平凡な生活を過ごしていた。夫・伏見史郎は小説家、妻の喜久子は定時制の高校の英語教師をしている。ある日史郎は喜久子に「強姦ごっこ」を要求され、妻は渋々それを受け入れた。翌朝、喜久子は近所でおこった痴漢事件の新聞記事を目にしたが、その犯行手順が昨晩の夫と同じ行為だったことから、夫の犯行ではないかと調査し始めた…。
　作品の舞台
　鎌倉・・・史郎と喜久子は鎌倉にある史郎の両親の墓参りをします。
　登場人物
伏見　史郎 川崎市高津区梶ケ谷に住む小説家。３８歳。元・「Ｓ化学」の労務課員。
伏見喜久子 史郎の妻。２８歳。都立浅草商業高校の定時制英語教師。
日下部暎子 喜久子の友人。「Ｍ出版社」の編集部員。
尾崎奈美子 喜久子の同僚。都立浅草商業高校の教師。
須藤 出版社「南風社」の編集次長。史郎の担当編集。
森川 「Ｓ化学」生産事務所の所員。元・「Ｓ化学」庶務課長。
田所 「Ｓ化学」生産事務所の所員。元・「Ｓ化学」庶務課員。柏市に住む。
松島　　保 練馬区石神井町にある「松島測量事務所」の所長。故人。
松島とみ子 保の妻で未亡人。
鹿毛　良成 目黒区碑文谷に住む「松島測量事務所」の元アルバイト。
大竹 目黒区旗の台にある「大竹測量設計事務所」の所長。
植村 港区南青山にある「昭和コンサルタント」の係長。
高場 軽井沢営林署の署員。
宗方　良夫 旧軽井沢商店街にある喫茶「からまつ」の主人。
宗方　富子 良夫の亡妻。８年前に首つり自殺。享年３３歳。
渡辺　由造 三保村箒沢地区の炭焼きの老人。
槇岡　正雄 神奈川・中川温泉の旅館「清明館」の前経営者。
折原　元枝 伏見家の近所の住人。痴漢事件の被害者。
久我三津子 伏見家の近所の住人。
山田　誠次 伏見家の近所の住人。
島内　礼子 伏見家の隣人の主婦。
調査員 探偵会社「テイタン」長野支社の調査員。
係員 山北町役場農村土木係員。
服部　　正 軽井沢署部長刑事。
滝川 軽井沢署捜査主任警部補。
署長 軽井沢署長。
松尾 軽井沢署次長刑事。
木島 軽井沢署刑事。
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心中マニア　太宰治の謎 草野唯雄 双葉社
あらすじ
　小説家・太宰治は生涯で４回の自殺未遂をおこしその中で２回の心中未遂をおこして他人を巻き込んでいる。晩年病身だった治は富栄に付き添われながら作品を書き上げたが、その心中騒ぎにいくつかの異論をあげようと思っている…。
　作品の舞台
　鎌倉・・・治は深田久弥宅を訪ねた後にそのまま山中へ向かい首を吊ります。
　小動岬・・・治はあつみと心中を図ります。
　登場人物
太宰　　治 津軽生まれの小説家。本名・津島修二。
津島美知子 治の妻。
山崎　富栄 治の愛人。近江生まれの美容師。
田部あつみ 治の愛人。銀座裏のカフェ「ホリウッド」の女給。東京帝国大学仏文科の学生。通称「シメ子」。
小山　初代 治の愛人。青森・浅虫温泉の芸者。
太田　静子 治の愛人。近江生まれの歌人。
豊島与志雄 治の友人。小説家。治の葬儀の葬儀委員長。
井伏　鱒二 治の友人。小説家。治の葬儀の葬儀副委員長。
長塚　　節 治の友人。小説家。
深田　久弥 治の友人。小説家。
伊馬　春部 治の友人。小説家。
亀井勝一郎 治の友人。文芸評論家。