古典ミステリー作品(その1)
昔の探偵小説の作品です。

作品名 発行年
秘密の鍵 1915
冒険探偵 白衣の女 1918
恋の告白 手紙ローマンス 夏すがた 1920
隼探偵ゴッコ 1929
鎌倉若尼殺し事件 1931
白骨の処女 1932
負債 1932
素晴しき臍の話 1948
狙われたお嬢さん 1956
魔女の檻 1959
令嬢探偵 1960
1978
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秘密の鍵 高等探偵協会 中興館
あらすじ
 ある日の深夜、鎌倉・材木座にある病院「南海院」に何者かが侵入、入院中の志津浦正彦子爵が襲われ重傷を負う事件がおきた。病院の院長・白井は、子爵担当の看護婦・梅木の証言を怪しみ、厳しく問い詰めた後に病院から解雇してしまう・・・。

 作品の舞台
 材木座・・・白井博士が院長を務める病院「南海院」があります。
   
※作品の途中で何故か病院の所在地が「材木座」から「茅ヶ崎」に変わってしまいます。
 登場人物
粕谷 法医学博士。本作の探偵役。
白井 粕谷の親友。医学博士。材木座(茅ヶ崎)にある「南海院」病院の院長。
志津浦正彦 「南海院」6号室の入院患者。子爵。肋膜炎で入院。
先代子爵 正彦の亡父。子爵。
志津浦加代子 正彦の母。麹町区元園町の屋敷に住む。
志津浦静子 正彦の令嬢。
堀内 志津浦家の家扶。
野々村大蔵 加代子の甥(兄の子)。拓殖務省の書記官。
水町 正彦の伯父。元・貴族院議員。子爵。
柴野 粕谷の助手。医学士。
副院長 「南海院」の副院長。
木島 「南海院」の医員。
梅木 「南海院」の看護婦。子爵専属6号室担当。
白川 兵吾 神田駿河台にある「白川脳病院」の院長。
鳥野 ひさ 「白川脳病院」の看護婦。
ハルデー 先代子爵の友人。英国の公爵。
岩村  寛 警視庁捜索掛長。
正木  潔 警視庁刑事。
安藤 茅ヶ崎署署長。警部。
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冒険探偵 白衣の女 橘 刺紅 真文社
あらすじ
 開業医で親友の藤本が一週間ほど田舎へ帰ることになり、その期間竹林は彼の病院で働くことになった。すると竹早町に住む海野という家から病身の娘の出張診療の依頼を受け館に向かったが、彼は葉巻に仕組まれた毒でで襲われてしまう・・・。

 作品の舞台
 鎌倉・・・竹林・みつ子・山口夫人が鎌倉にある男爵の別荘へ向かいます。
 登場人物
竹林庵 東京に住む医者。本名は不明。物語の語り手で探偵役。
藤本 竹林の親友。芝の開業医。
海野幸四郎 東京・小石川竹早町に住む資産家。
海野夫人 幸四郎の妻。
海野 鈴子 幸四郎の娘。病弱。
女中 海野家の女中。無口。
多田 幸四郎の友人。陸軍少佐。
山口 内幸町に住む男爵。59歳。
山口夫人 山口の妻。30歳。藤本の病院の患者。神経病。
菅野みつ子 小石川に住む山口夫人の従妹。
森村 御殿場に住む大地主。
森村夫人 森村の妻。
息子 森村の息子。25歳。陸軍中尉。みつ子の結婚相手。
山本 神戸の海運会社「山本商会」の支配人。「海燕丸」の船主。
船長 「海燕丸」の船長。
水夫 「海燕丸」の水夫。
森夫人 森村の息子に横恋慕する女性。
牧師 小石川に住む牧師。
探偵長 警視庁の捜査員。
博士 九州生まれの医学博士。
婆や 藤本の下宿の賄いの婆さん。
藤本の父。関西有数の酒造家。
領事 南海のジャバ島・バタヴィア(現・ジャカルタ)の領事。
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恋の告白 手紙ローマンス 夏すがた 大島三枝子 国華堂
あらすじ
 鎌倉で興行を行う流星歌劇団の女優・櫻子からYに手紙が届いた。その手紙には彼女が5人の子持ち・Xから言い寄られている悩みが書かれていた…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・流星歌劇団一行が一週間興行を行ないます。
 稲瀬屋・・・櫻子の滞在先です。
 ちん屋食堂・・・Yは櫻子にちん屋で牛肉を奢る約束をします。
    
※現在鎌倉市常盤にある「ちんや食堂」は1934年頃現在の位置に移転し、この作品当時は長谷で普通の食堂として経営。
 登場人物
櫻子 「流星歌劇団」所属の女優。
櫻子の想い人。28歳。会社員。
松野 清江 「流星歌劇団」所属の女優。
宮島千代香 「流星歌劇団」所属の女優。
天野 紅葉 「流星歌劇団」所属の女優。
櫻井百合枝 「流星歌劇団」所属の女優。
星野 米子 「流星歌劇団」所属の女優。
木村 翠峰 「流星歌劇団」所属の男優。
高田 銀星 「流星歌劇団」所属の男優。
小夜子 「新月歌劇団」所属の女優。
櫻子に付きまとう既婚男性。5人の子持ち。
蔦枝 令嬢。
蔦枝の父。
蔦枝の母。
花田 蔦枝の想い人。
桝木 月子 令嬢。
月子の妹。妊娠中。
月子の想い人。
妹の恋人。四谷の資産家の令息。
妹の知人。
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隼探偵ゴッコ 久山秀子 改造社
あらすじ
 鎌倉へ避暑に来ていた秀子は、地元に住む未亡人の村山秋子と出会った。彼女は亡夫が残した徽宗皇帝の絵を江藤伯爵に騙し取られ困っているというのだ。そこで秀子はキネマのスター女優に変装して美術鑑定家とともに江藤伯爵家に乗りこむのだが…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・秀子は秋子と出会い相談に乗ります。
 登場人物
久山 秀子 浅草ロックを根城にする女スリ師。通称「隼お秀」。松竹キネマのスター女優「山久小秀」に変装する。
富田 達観 秀子のおじ。私立探偵。
江藤伯爵 骨董蒐集家。
大場 江藤伯爵家の執事。
書生 江藤伯爵家の書生。
津崎 ××新聞社会部長。
村山 秋子 鎌倉に住む未亡人。
村山 宗親 秋子の亡夫。肺病で死亡。美術収集家。
永見 性光 美術鑑定家。
瀧本 T大学文学部長。美術史主任教授。
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鎌倉若尼殺し事件 野崎三郎 二松堂
あらすじ
 俺は鎌倉・亀ヶ谷にある尼寺「聞聲庵」を訪ね、留守居をする若い尼・教道尼を無理矢理自分の女にしようと思い襲いかかった。しかし彼女が強く抵抗したため俺は彼女を短刀で刺してしまった…。

 作品の舞台
 亀ヶ谷・・・尼寺「聞聲庵」があります。
 登場人物
波島聞聲尼 鎌倉・亀ヶ谷にある尼寺「聞聲庵」の庵主。東京・本所区にある観廣寺の住職も兼任。
教道尼 「聞聲庵」の留守居をする若い尼。25歳。
河内吉五郎 「聞聲庵」の近所に住む百姓爺。
川内 警視庁刑事。
教道尼殺しの犯人。
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白骨の処女 森下雨村 新潮社
あらすじ
 東京・青山の路上に停車していたタクシーの車内で男性の死体が発見された。被害者は帝大の学生・春木俊二で、死因は心臓マヒと断定された。しかし不審な点を感じた新聞記者の神尾龍太郎は取材を進め、彼の婚約者・山津瑛子と知り合った。数日後、自宅がある新潟に戻った瑛子が殺害されてしまう…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・京子は鎌倉にある弟の家に遊びに行きます。
 登場人物
神尾龍太郎 「東京毎朝新聞」東京本社司法記者。
山内 「東京毎朝新聞」東京本社編集部記者。
安田 「東京毎朝新聞」新潟支局記者。
永田 敬二 「N新聞」の客員。インテリ・ルンペン。俊二の高校時代の友人。
小寺 「N新聞」社会部記者。
春木 俊二 東京帝国大学英法3年。24歳。本郷台町の「改善館」に下宿。新潟生まれ。
山津 常太 「帝国石油」社長。新津町に本宅を、新潟市に別邸「北龍荘」をもつ石油成金。
山津 瑛子 常太の長女。俊二の婚約者。レコード収集が趣味。
池田 兼子 常太の妾。24歳。本宅で内妻同様に起居。
高根 純一 山津家の秘書。32歳。
老僕 「北龍荘」の別荘番の老人。
坂上信太郎 常太の遠縁。27歳。食料品店主人。
坂上 春代 信太郎の妹。18歳。瑛子の友人。
大野 「北龍荘」近くに住む兼子の情夫。
長谷川友治 純一の友人。29歳。青年弁護士。
浜田 幾子 瑛子の知人。40歳。「北龍荘」近くにある「太田屋旅館」に止宿。
浜田  実 幾子の弟。無職。
谷川 ウメ 純一の情婦。
谷川  勇 上野桜木町に住むウメの夫。
宮森由太郎 タクシー会社「新橋ガレージ」の運転手。26歳。
粕谷 貞助 新潟市にある蓄音機屋「金屋」の主人。42歳。
二村 新潟市にある時計屋「二村時計店」の隠居。
孤村 佐渡・相川の旅館「相川館」の隠居。
大洋 了市 佐渡金山の坑夫。片目
松木 淳助 佐渡金山の坑夫。片腕。
山田 佐渡金山の坑夫。
福田 イソ 新潟芸者。通称「船江小町」。
福田 龍子 イソの娘。仙台の暴力団「白孤組」の女将。
福田 健助 龍子の夫。「白孤組」組長。
村瀬美濃留 「彩華洋行」興行部幹部。
村瀬 京子 美濃留の情婦。
鎌倉に住む京子の弟。
大村 光吉 銀座の暴力団「大村組」組長。
福田 トミ 銀座のサロン「クララ」のマダム。
石川 麗子 「クララ」のホステス。
宮井 ハルピン総領事館の係員。
美津子 神尾の知人。香水屋「M屋」のマダム。
井田 商工省の政務次官。
金谷 代々木署捜査課警部。
代々木署捜査課刑事。
小川 新潟署捜査課警部。
中川 新潟署捜査課司法主任。
赤間 新潟署捜査課長。
井村 新潟署捜査課刑事。永田の知人。
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負債 森下雨村 新潮社
あらすじ
 銀行頭取の星田銀蔵が鎌倉・材木座の別邸で殺害され、その容疑者に甥の田辺壮一が浮かび上がった。壮一の大学時代の友人で逗子に住む検事・石田哲哉は彼のことを気にしていたが、そんな哲哉のもとに壮一が助けを求めてきた…。

 作品の舞台
 材木座・・・銀蔵は別邸で殺害されます。
 登場人物
石田 哲哉 逗子市久木に住む検事。
星田 銀蔵 「星田銀行」頭取。鎌倉・材木座の別邸で殺される。
田辺 壮一 銀蔵の甥。哲哉の大学時代の友人。
石田夫人 哲哉の妻。
爺や 星田家の爺や。
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素晴しき臍の話 岡戸武平 津波書房
あらすじ
 昌夫は父のアイデアを引き継ぎ永久運動の機械を発明を続けるため、銀座のカフェで働く妻・ミン子のヒモ状態となっていた。そんな夫の態度を見てミン子は腹を立てていた。ある日、昌夫はミン子の服のポケットの中から一通の手紙を見つけた。それは男からの誘いの手紙だった…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・昌夫とミン子は鎌倉へ引っ越そうとします。
 登場人物
鳥井 昌夫 銀座木挽町のアパートに住む無職の男。永久運動の機械を発明中。
鳥井ミン子 昌夫の妻。銀座のカフェの女給。
佐々木綠光 テノール歌手。
昌夫の亡父。機械の発明に情熱を燃やす。
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狙われたお嬢さん 高村暢児 河出書房
あらすじ
 由比ガ浜沖でヨット遊びをしていた実業家令嬢・大木戸瑠璃子が船に忍び寄ってきた三人組の青年に襲われた。しかし周辺の海水浴客に気づかれた彼らは逃走し、浜辺にある荷物預かり所へ駆け込んだ。すると店のアルバイト学生・中島加寿子は彼らの荷物の中に依然盗まれた兄の帽子を見つけてしまう…。

 作品の舞台
 由比ガ浜・・・荷物預かり所で加寿子は青年の荷物から兄の帽子を発見します。
 鎌倉山・・・大木戸庄右衛門邸があります。
 登場人物
中島加寿子 由比ガ浜海水浴場にある荷物預かり所「オアシス」の学生アルバイト。女子大国文科2年。
中島 信一 加寿子の兄。早稲田大学第二政経学部の学生。
渡辺 由比ガ浜臨時警備派出所のベテラン巡査。
大木戸庄右衛門 鎌倉山に住む「大木戸薬品商会」社長。
大木戸瑠璃子 庄右衛門の三女。19歳。東京B学院の学生。わがままお嬢様。
マダム 「オアシス」のマダム。
瀬川 権次 海水浴客。
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魔女の檻 島田一男 浪速書房
あらすじ
 銀座の美容院の主人・南川弘子が自宅マンションで殺された。しかし調査をすすめると被害者は前科二犯の男性・南川弘平であることがわかった。現場の第一発見者で新聞記者の荒は、南川に裏で雇われているコールガールのトネ子に助けられたのだが、今度はトネ子が殺されてしまう・・・。

 作品の舞台
 鎌倉・・・木暮邸があります。
 登場人物
タイムス記者。
熊田 タイムス記者キャップ。荒の直属の上司。
白石 タイムス副部長。
四郎 タイムス記者。
浦瀬 中央日日新聞記者キャップ。
長谷部 中央日日新聞記者。
岩見 中央日日新聞記者。
八田 東京日報記者キャップ。
伊那 東京日報記者。
南川 弘子 銀座にある「銀座美容院」の店主。
トネ子 南川の裏稼業に仕えるコールガール。
墨小路繁子 南川の裏稼業に仕えるコールガール。
墨小路晴子 繁子の妹。
若杉 克彦 九州の炭鉱を持つ実業家。
若杉 好子 克彦の妻。
木暮 銀座のレストラン「カラカス・グリル」の支配人。
村田 代々木署捜査一課部長刑事。
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令嬢探偵 中野 実 東方社
あらすじ
 由利三岐子は探偵になったばかりの柔道が得意な22歳の女の子だ。今日も依頼された案件を親友の圓子をバディに、サクッと解決していくのだが…。

 作品の舞台
 材木座海岸・・・三岐子と圓子は砂浜に座り、作戦を練ります。
 海濱ホテル・・・輝夫と時子は、輝夫の母と会います。
 登場人物
由利三岐子 牛込河田町にある「東私立探偵事務所」の新人女探偵。22歳。男勝りな性格で柔道が得意。
山形 圓子 三岐子の親友でバディ。日本橋にある料理屋の一人娘。あだ名は「仏蘭西人形」。
「東私立探偵事務所」の所長。三岐子の上司。
井村 「東私立探偵事務所」の若い所員。
由利 昭一 三岐子の兄。西教大学の学生。ラグビー部員。
花園 和子 圓子の友人。男爵令嬢。
花園 和子の父。男爵。大臣経験者。
池谷昌太郎 和子の結婚相手。池谷家の長男。
池谷 昌太郎・輝夫の父。「池谷銀行」取締役。品川に住む。
池谷夫人 章太郎・輝夫の母。
池谷 輝夫 池谷家の次男。実家を離れ神保町のおでん屋の板前をしている。
時子 輝夫の結婚相手。
貞夫 輝夫が育てる赤ん坊。
お千世 元・池谷家の女中。
元・池谷家の女中。
牛太郎 お千世の兄。
秋本 銀座にある「天寶堂宝石店」の店主。
秋本夫人 秋本の妻。
秀奴 秋本の贔屓の芸妓。
北原 宗助 天文学者。富豪。
北原 梅子 宗助の妻。
北原 龍蔵 宗助の弟。
武部 宗助の愛人。
小島 武部の友人。
アケミ 龍蔵の愛人。「京華ホール」のダンサー。
慶子 銀座のカフェの女給。
睦子 銀座のカフェの女給。
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伊藤美幸 泰文堂
あらすじ
 大学生の尚美は旅行帰りの名古屋駅トイレで泥棒扱い騒ぎに巻き込まれてしまった。前に使用していた女から忘れ物の箱を盗まれたと疑われたのだ…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・尚美と幸子は鎌倉へ旅行に行きます。
 登場人物
尚美 名古屋に住む大学生。
幸子 名古屋に住む大学生。尚美の親友。
尚美の母。
トイレを使用した女。
婦人 トイレを使用した婦人。