小杉天外の作品
小杉天外の作品です。

作品名 発行年
七色珊瑚 1917
藤娘 1927
腰越状 1935
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七色珊瑚 小杉天外 南北社出版部
あらすじ
 東京・霞町に住む玉垣男爵家の当主が亡くなり、長男の卓也が長期海外渡航中であったため、葬儀の喪主は6歳の卓也の息子・絋三郎がつとめることになった。しかし葬儀の最中、玉垣家に出入りの植木屋の棟梁・佐兵衛が「絋三郎は姦夫の子だ」と騒ぎだしたため式は中止となり、絋三郎と母・綾子は実家へ戻されてしまった。娘と孫のことを心配した丹林家の隠居・礼之進はこの騒ぎの原因は玉垣家の遺産相続問題にあるとにらみ、下男や女中たちを使い動き出した…。

 作品の舞台
 長谷・・・玉垣男爵は別荘で療養中に亡くなりました。
 建長寺・・・男爵の葬儀が行われます。
 九品寺・・・三保子は九品寺裏の酒屋で洋酒をあおります。
 登場人物
玉垣男爵 東京・霞町に住む玉垣男爵家当主。鎌倉・長谷の別荘で療養中。元・外務省大蔵省の官吏。
玉垣 松子 男爵の妻。卓也の母。
玉垣 卓也 男爵の長男。仕事関係で長期海外渡航中。三保子の弟。卓二の兄。
玉垣 綾子 卓也の妻。旧姓・丹林。
玉垣絋三郎 卓也の長男。6歳。男爵の葬儀の喪主。
熊岡三保子 男爵の長女。卓也・卓二の姉。
熊岡 剛介 三保子の夫。会社荒らしをする悪徒。悪徳法学士。
熊岡剛太郎 剛介と三保子の息子。低能児。
玉垣 卓二 男爵の次男。三保子・卓也の弟。
丹林礼之進 綾子の父。海軍の老将軍。
丹林夫人 綾子の母。礼之進の妻。
瓶川 暁美 卓也の妾。23歳。後に旅役者「兎屋暁美」。
瓶川 暁美の父。
瓶川 綱子 暁美の母。舞踊の師匠。
瓶川 直治 暁美の弟。やくざ者。
初代 暁美の学生時代の友人。元・綱子の舞踊の弟子。
須山 玉垣家の執事。
駒田 玉垣家の家扶。
お梶 玉垣家の女中頭。綾子の贔屓。
お駒 玉垣家の女中。
お銀 玉垣家の女中。
桜田 玉垣家の眇目。農園管理担当。
儀七 玉垣家の園丁。
丈助 玉垣家の下男。
狩尾 玉垣家の女料理人。あだ名は「浦里」。
お仙 玉垣男爵付きの小女。
佐兵衛 玉垣家出入りの植木屋の棟梁。
お曽代 佐兵衛の娘。元・玉垣家の奉公人。
常吉 玉垣家出入りの大工。
服部 丹林家の書生。
お捨 丹林家の婆や。
お千代 熊岡家の若い小女。剛太郎付き。
お政 熊岡家の年増の小女。剛太郎付き。
お玉 瓶川家の女中。
大松伯爵 男爵の友人。卓也夫妻の仲人役。
天川公爵 男爵の友人。
池上侯爵 男爵の友人。
木浦 男爵の主治医。医学博士。
羽根村 広島に住む礼之進の戦友。
小梅 剛介が贔屓の年増芸妓。
お勢 東京・番町に住む令嬢。
鶴田 源七 池袋・境井田に住む百姓。
勘助 暁美の旅芝居一座の座員。
津野村 暁美の旅芝居一座の座員。
岩尾 暁美の旅芝居一座の座員。
船成金の中国人。
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藤娘 小杉天外 大日本雄弁会
あらすじ
 鎌倉に住む小菜川家が破産し、兄からの連絡も来ないまま次男の英法科生・計介は母・梅子の世話をしながら細々と暮らしていた。計介の友人たちも心配して邸を訪ねてくれる中、市内大佛坂に住む桶谷の別荘で古美術品盗難事件が起こり、その事件に計介の兄がかかわっていると噂を聞いた。そこで計介は兄を探すため上京するのだが…。

 作品の舞台
 由比ガ浜・・・小菜川邸があります。
 荏柄天神社・・・天神近くに計介の親戚の家があります。
 大佛坂・・・桶谷の別荘で盗難事件が発生します。
 登場人物
小菜川計介 鎌倉・由比ガ浜に住む小菜川家の次男。英法科生。
小菜川梅子 計介たちの母。
長男 小菜川家の長男。計介と20歳以上年上。
静子 小菜川家の長女。小石川の雄太郎のもとに嫁ぐ。
雄太郎 静子の夫。青年工夫。
梅子 雄太郎の母。未亡人。
野鞍 鳩枝 計介の許嫁。
秋篠  幹 計介の友人。東洋歴史の研究家。
秋篠千枝野 幹の妻。
岩崎 計介の友人。老医師。医学博士。
計介の友人。師範学校の講師。
猿沢 吉郎 計介の従兄弟。三年留年の文科生。
猿沢 英郎 吉郎の弟。貿易品のブローカー。
桶谷 鎌倉大佛坂に別荘を持つ美術品収集家。
お小夜 野鞍家の女中。
近藤 長男の下宿先の隣人。学生。