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あらすじ
平泉館の埋蔵金発掘作業に失敗し、詐欺師呼ばわりをされた立花博士は投獄されその後獄中で死亡した。すると彼の一人娘・綾子が度々命を狙われ、立花家の執事・正平は綾子を実業家・翠川健太郎のもとへ送った。健太郎の子供たちと楽しいひと時を過ごしていた綾子だったが、立花邸で正平が殺され、発掘作業のデータが盗まれたことを知った…。
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作品の舞台 |
長谷・・・翠川健太郎の別荘があります。
由比ガ浜・・・綾子は健一や燿子と泳ぎに行きます。
鎌倉山・・・綾子は健一や燿子と遠足に行きます。
鶴岡八幡宮・・・綾子は健一や燿子と参詣に行きます。
七里ガ浜・・・綾子は健一や燿子と遊びに行きます。
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登場人物 |
立花 綾子 |
牛込に住む令嬢。14歳。 |
立花 博士 |
綾子の亡父。一人娘の綾子を遺して獄中で死亡。 |
翠川健太郎 |
実業家。立花の友人。 |
翠川 健一 |
健太郎の長男。18歳。水泳の選手。 |
翠川 燿子 |
健太郎の長女。健一の妹。15歳。 |
正平 |
立花家の執事。 |
滝山 達郎 |
立花の助手。 |
滝山三枝子 |
達郎の妻。 |
唐崎荘之介 |
実業家。「唐崎商事」社長。立花の発掘作業の出資者。 |
杉村三五郎 |
唐崎の秘書。 |
花井 一郎 |
立花家の書生。平泉館発掘作業事務所の管理人。 |
お高 |
平泉の猫間ヶ淵で死亡した潜水夫の妻。 |
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銭形平次捕物控 地獄から来た男 |
野村胡堂 |
嶋中文庫 |
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あらすじ
ある秋の日、平次のもとに顔に大きな傷を持つ横山町の金物問屋の若旦那・徳力屋千之助が訪ねてきた。彼は昨秋、仲間たちとともに江ノ島へ行った際に何者かに崖から突き落とされ九死に一生を得た身だった。しかし数日後実家に戻ってみると、徳力屋では彼が死んだことになっており、甥の吉五郎が身代を継ぎ、千之助の許嫁・お新は彼の仲間の丸屋長次郎のもとに嫁いでいた。千之助は共に江ノ島へ行った吉五郎、長次郎、番頭の要助の誰かに突き落とされたのではないかと平次に相談に来たのだった…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・佐七は鎌倉へ寄ったため、千之助たちに遅れて江ノ島へ向かいます。
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登場人物 |
銭形 平次 |
神田明神下の岡っ引き。 |
八五郎 |
平次の子分。 |
徳力屋千之助 |
横山町の金物問屋「徳力屋」の元・若旦那。美形だったが、江ノ島での事故により顔に大きな傷を持つ。 |
お新 |
千之助の許嫁。 |
稲葉屋佐七 |
千之助の親友。金物屋の若旦那。 |
丸屋長次郎 |
千之助の仕事仲間。小伝馬町の雑穀屋の若旦那。 |
徳力屋吉五郎 |
現在の「徳力屋」の主人。千之助の甥。江ノ島での事故後、千之助から身代を継ぐ。 |
お辰 |
千之助の妹。 |
半兵衛 |
「徳力屋」の大番頭。 |
要助 |
「徳力屋」の二番番頭。 |
女将 |
片瀬の旅籠屋「小磯屋」の女将。佐七の顔なじみ。 |
文公 |
ごろつき。 |
六助 |
ごろつき。 |
久太 |
ごろつき。 |
漁師 |
大島の漁師。 |
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あらすじ
晩春のある日、平次は雑司ヶ谷の岡っ引き・三つ股の源吉から大地主殺しの話を持ち込まれ、子分の八五郎を殺しの現場に向かわせた。そして殺された寅五郎の周辺を調べると、女房や親類・近所の住民を含めて彼に恨みをたくさんいることがわかった…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・大地主殺しがあった時間、松太郎は仲間たちと江の島詣りに向かい鎌倉で遊んでいました。
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登場人物 |
銭形 平次 |
神田明神下の岡っ引き。 |
八五郎 |
平次の子分。 |
三つ股の源吉 |
雑司ヶ谷の岡っ引き。平次の友人。 |
磯吉 |
源吉の子分。 |
笹野新三郎 |
江戸南町奉行所筆頭与力。 |
寅五郎 |
雑司ヶ谷に住む大地主。40歳。 |
お富 |
寅五郎の女房。41~2歳。夫婦仲が悪い。 |
金次郎 |
寅五郎の義弟。38歳。 |
お豊 |
寅五郎の姪。 |
松蔵 |
寅五郎の常雇の作男。百姓。 |
お美代 |
松蔵の娘。父に売られて振袖新造(見習い女郎)となる。 |
松太郎 |
松蔵の息子。大工見習い。 |
初三郎 |
大工の棟梁。松太郎の親方。 |
利八 |
雑司ヶ谷の荒物屋。 |
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あらすじ
米沢町の御紙所「京屋」の下女・お鈴が極彩色に塗られた木彫りの普賢菩薩像を抱いたまま身投げをした。そしてその10日後、今度は「京屋」の主人・善八が寝間で殺された。怨恨や物盗りによる犯行とは見られなかったが、平次は寝間の床の間にあった木彫りの普賢菩薩像が気になっていた。像は関東第一の仏師・野沢琢堂によるものであったが、番頭の久助の話によると、以前床の間にはお鈴が抱いていた極彩色の普賢菩薩像が置かれていたというのだ・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・野沢琢堂の庵があります。
極楽寺・・・切通しを少し行った林の中に琢堂の墓があります。
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登場人物 |
銭形 平次 |
神田明神下の岡っ引き。 |
八五郎 |
平次の子分。 |
京屋 善八 |
米沢町(現・東日本橋2丁目)にある公儀御用の御紙所「京屋」の主人。仏像の蒐集家。50歳。 |
善太郎 |
善八の一人息子。22歳。不肖の息子。 |
久助 |
「京屋」の番頭。 |
友三郎 |
「京屋」の手代。22~3歳。 |
千次 |
「京屋」の手代。 |
お鈴 |
「京屋」の下女。19歳。 |
お吉 |
「京屋」の下女。43歳。お鈴の死後に奉公し始める。 |
幾松 |
「京屋」の小僧。11歳。 |
島吉 |
「京屋」の下男。少々痴呆の気がある。奉公し始めて10日ほど。 |
熊五郎 |
向柳原の大工。お鈴の請人。 |
野沢 琢堂 |
鎌倉に住む仏師。関東第一の腕を持つ。昨春死亡。 |
丈太郎 |
琢堂の息子。32~3歳。道楽者で3年前に勘当される。 |
お澄 |
琢堂の娘。18~9歳。 |
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大岡政談 池田大助捕物帳 謎の密室 |
野村胡堂 |
大和書房 |
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あらすじ
市ヶ谷田町の分限者・上総屋重三郎が刺殺された。検分にやってきた大助は当初自殺と聞かされていたが、右利きの被害者が左に刃物を持っていることに疑問を抱いた…。
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作品の舞台 |
東慶寺・・・お咲は東慶寺に駆け込み、三年我慢して夫と離縁します。
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登場人物 |
池田 大助 |
江戸南町奉行所与力見習い。25歳。お数寄屋橋内の奉行所長屋に住む。 |
お美濃 |
大助の許婚的存在。元・軽業小屋の芸人。 |
源太 |
御用聞き。40歳。大助の手下。 |
仙太郎 |
飴売りの少年。大助の手下。 |
上総屋重三郎 |
市ヶ谷田町の分限者(金持ち)。60歳。頑固者。通称・「鬼の重三」。 |
喜八 |
重三郎の甥。30歳。上総屋の腹心で跡取り候補。 |
勘次郎 |
上総屋の番頭。 |
お咲 |
重三郎の姪。23歳。器量良し。 |
お今 |
上総屋の下女。40歳。出戻り女。 |
幸次 |
植木屋。50歳。色黒でガニ股。 |
金太 |
肴屋。35歳。威勢がいい。 |
嘉兵衛 |
道具屋。55歳。分別臭い。 |
大六 |
鳶頭。45歳。恰幅がいい。 |
伝吉 |
大工の棟梁。若くて威勢がいい。 |
元夫 |
お咲の元夫。日本橋の大店。 |
大岡 忠相 |
江戸南町奉行。 |
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あらすじ
昭和6年春、新聞記者だった胡堂は編集者の菅忠雄に「岡本綺堂のような捕物帳を連載してくれないか」と依頼を受けた。そして彼は「綺堂のような優れたものは書けないが、わたしでよければ」と気軽に承諾してから、およそ300もの銭形平次作品が作り上げられた…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・野村胡堂邸、菅忠雄邸があります。
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登場人物 |
野村 胡堂 |
鎌倉に住む小説家。当時は「報知新聞」記者。 |
菅 忠雄 |
鎌倉に住む編集者。雑誌「オール読物」編集長。 |
白石 潔 |
探偵評論家。 |
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