顔に降りかかる雨 桐野夏生 講談社
あらすじ
 夫を亡くし一人で暮らす村野ミロのもとに一人の男が訪ねてきた。男はミロの友人・宇佐川燿子の愛人の成瀬時男だった。成瀬の話によると彼が預けていた現金4700万円と共に燿子が姿をくらましたのだというのだ。その金の出所が暴力団からということもあり、成瀬とミロは暴力団の監視下で燿子を探すことになった…。


 作品の舞台
 二階堂・・・川添桂は二階堂の自邸の庭で首を吊って死んでいました。
 登場人物
村野 ミロ 新宿二丁目のマンションに住む探偵。32歳。元広告代理店「博通社」社員。この事件がミロの探偵業の初仕事となる。
村野 博夫 ミロの亡夫。ジャカルタで自殺。
村野 善三 ミロの父。元・「村善調査探偵」所長。
宇佐川燿子 ミロの高校時代からの友人。ノンフィクションライター。本名「宇野正子」。
成瀬 時男 燿子の愛人。42歳。中古車ディーラー「NARUSE MOTORS」社長。
成瀬 笙子 時男の妻。夫とは一年以上別居状態。吉祥寺の「マーブルアーチマーケット」を経営。
小林ゆかり 燿子の事務所のアシスタント。21~2歳。
上杉 「シダー・コーポレーション」会長。実態は暴力団。
君島 「シダー・コーポレーション」社員。口の悪いチンピラ。
川添  桂 鎌倉に住む耽美小説家。死体写真愛好家。
金沢まどか 川添演出の舞台に出演した女優。
三田 邦彰 出版社「論壇社」社員。燿子の編集担当。
藤村 フリープロデューサー。燿子の取材時のプロモーター。
ジュヌヴィエーブ松永 原宿の霊感占い師。
山崎 龍太 お茶の水のドイツ系雑貨店「パンテル」店主。ネオナチ信奉者。
多和田一郎 善三が懇意にしている弁護士。
カール・真理・リヒター ベルリン工科大学学生。
マックス・へーファー ネオナチ活動家。「優秀で清潔なドイツ人を守る同盟」の幹部。
燿子の母。東京郊外K市に住む市の職員。
燿子の父。燿子が3歳の時に離婚、北海道へ移り住む。
若い男 「NARUSE MOTORS」社員。
熊井 暴力団「国東会」会長。
マリア ミロの部屋の隣人。フィリピン人。
イザベラ ミロの部屋の隣人。フィリピン人。
シンシア ミロの部屋の隣人。フィリピン人。
ジュリー ミロの部屋の隣人。フィリピン人。
ゲイの子 燿子と同じマンションに住む若いゲイ。
イラン人 燿子の部屋の真上に住む絨毯商。
イラン人の絨毯商の妻。日本人。