就眠儀式
木々高太郎
創元推理文庫
あらすじ
鎌倉へ避暑に来ていた大心地のもとに、川本という学生が相談にやってきた。川本の親類の娘・松代水尾子が眠りに就く前に、刃物を紙で覆ったり、応接間の扉を開けたりしないと眠れないという奇妙な神経症に悩んでいるというのだ。川本が水尾子に好意を寄せていると見抜いた大心地は、川本自身に彼女の治癒をすすめるのだが・・・。(1935年発表)
作品の舞台
由比ガ浜
・・・6月の海を眺めながら、大心地先生は川本の相談をうけます。
登場人物
大心地
××大学医学部精神病学教授。
立田
××大学付属精神病院医局長。
川本
××大学医学部4年生。
松代
川本の母の従兄。元・炭鉱夫。
松代夫人
松代の妻。
松代水尾子
松代の一人娘。女学校4年生。奇妙な神経症に悩む。
高輪 藤吉
鎌倉に住む高利貸し。松代と同じく元・炭鉱夫。