鎌倉のミステリー(その7)
鎌倉を舞台にしたミステリ作品です。
作品名 発行年
あざやかな退任 1981
歌麿殺人事件 1984
.
あざやかな退任 高杉 良 集英社文庫
あらすじ
 「東京電子工業㈱」の創立者でワンマン社長の石原修が社長室で急逝した。社内では混乱をおそれ副社長の宮本正男が葬儀委員長となり、石原の妻・康子と社葬を行おうとしていた。次期社長と目される宮本では短命になると主張する一部幹部たちは、石原の庶子・春彦まで巻き込んで熾烈な権力争いが始まろうとしていた…。

 作品の舞台
 大町・・・石原修邸があります。
 登場人物
石原  修 「東京電子工業㈱」社長。創立者。千葉の農家の三男坊。鎌倉市大町在住。
石原 康子 修の妻。60歳。修の大学の恩師のひとり娘。
相沢千代子 修の愛人。杉並区阿佐ヶ谷在住。元・新橋にある割烹の仲居。
相沢 春彦 修と千代子の子。K銀行に勤める秀才行員。
息子 春彦の息子。2歳。
宮本 正男 「東京電子工業㈱」副社長。64歳。次期社長候補。
宮本 早苗 正男の妻。
宮本修一郎 正男の長男。岡山にあるN石油製油所の事務部課長補佐。
野村 周造 「東京電子工業㈱」専務。61歳。次期副社長候補。「東亜電産」出身。
黒川  保 「東京電子工業㈱」取締役。総務部長。
山岡 三郎 「東京電子工業㈱」人事・総務担当筆頭常務。
吉田 敏明 「東京電子工業㈱」企画・開発技術担当常務。
鈴木  弘 「東京電子工業㈱」経理担当常務。
佐藤 「東京電子工業㈱」秘書室長。
森永 健治 「東京電子工業㈱」資材担当取締役。
藤山 昭二 「東京電子工業㈱」大阪支社長。
石田  忠 「東京電子工業㈱」東京工場長。
佐竹 「東亜電産」社長。「東京電子工業㈱」筆頭株主。
北川 「東亜電産」副社長。矢野の大学の後輩。
岸田 「東亜電産」社長担当常務。
三上 T工業大学名誉教授。吉田の恩師。
矢野 K銀行会長。
S銀行常務。
木下 T銀行常務。
西井 M銀行頭取。
.
歌麿殺人事件 水野泰治 講談社ノベルズ
あらすじ
 ルポライターの風間隆平が三島市の山中で白骨死体となって発見された。警察では首吊り自殺をした後に白骨化したと断定していた。仕事仲間の柚木哲也は恋人の星野昇子は隆平の自殺を信じることができず、手がかりをつかむために生前の隆平が追いかけていた浮世絵師・喜多川歌麿の末裔に独自の調査を行なったが…。

 作品の舞台
 雪ノ下・・・鉄矢の実家があります。
 大船・・・隆平の実家があります。
 登場人物
柚木 哲也 ルポライター。南池袋にあるジャーナリスト集団「文士集団エポック」の主宰。実家は鎌倉市雪ノ下。
風間 隆平 「文士集団エポック」のルポライター。実家は鎌倉市大船。
星野 昇子 「文士集団エポック」のルポライター。哲也・隆平の恋人。
由香利 昇子の大学時代のルームメイト。
叔母 大船に住む隆平の叔母。母代わり。
叔母の夫。大船にある工場の板金工。
三田村貞三 神田神保町にある出版社「芳叢社」のベテラン編集員。
衣笠 孝臣 武蔵野市御殿山に住む大学教授。浮世絵研究の権威。
北見 亜子 孝臣の秘書。
林  美一 浮世絵研究家。
鴨下 画家。芸術院会員。
都築 完二 画家。芸術院会員。
梶川  淳 完二の商業学校時代の友人。住所不定の自称作家。
篠原喜久江 浦和の特飲街の娼婦。
松好 寅蔵 三島署刑事課捜査係長。警部補。