今邑彩の作品
今邑彩の作品です。

今邑彩(1955~2013)
 1989年に『卍の殺人』でデビュー。『ルームメイト』(出演・北川景子、深田恭子)が映画化。
作品名 発行年
帰り花 1996
生霊 1996
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帰り花 今邑 彩 中央公論社
あらすじ
 継母の遺品整理をしていた三樹夫は、20年以上前に蒸発した実母が家を出ていく際に着ていた紫色のコートを箪笥の中から発見した。父や姉は、実母は家を出てからは一度も戻っておらず、コートが家にある訳はないと三樹夫の記憶違いを指摘するが、庭での思い出を巡るうちに、彼はある推測にたどりつく・・・。

 作品の舞台
 佐助・・・父が住む三樹夫・伊都子の実家があります。
 銭洗弁財天・・・銭洗弁財天から帰る途中だった父は、三樹夫に出会い近くの甘味処に寄ります。
 登場人物
三樹夫 代々木に住む出版社の編集員。元・マンガ家のアシスタント。
伊都子 逗子に住む三樹夫の姉。3人の子供がいる。
三樹夫・伊都子の父。作品上名前は出てこない。
節子 三樹夫・伊都子の実母。20年以上前に蒸発。
芳江 三樹夫・伊都子の継母。心不全で死去。
坂口 継彦 マンガ家。三樹夫がアシスタントをしていた。
坂口有紀子 継彦の妹。女子大生。今年2月に毒殺される。
持田 泰士 継彦のアシスタント。
真奈美 三樹夫の妻。節子の友人の娘。
叔母 三樹夫・伊都子の叔母。
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生霊 今邑 彩 中央公論社
あらすじ
 大学教授の横川道彦は、教え子がバーテンダーをつとめるバーで源氏物語にも描かれる「生霊」について語り始め、さらに横川の姪っ子の周辺でおきた生霊騒ぎに話が発展した。しかし、横川は現代の生霊騒ぎには別に原因があるとある推測するのだが…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・ママの出身地が鎌倉です。そのママの地元でおこった不思議な事件も回顧します。
 登場人物
横川 道彦 私大の文学部国文学科の教授。
菅野 博美 大学生。道彦の教え子。アルバイトのバーテンダー。
聡子 道彦の姪。高校2年生。
梶原 聡子の同級生。学業でライバル関係。
ママ 博美がバーテンダーをつとめるバーのママ。鎌倉出身。
吉田 バーの常連客。