鎌倉の怪人 松宮 宏 福富書房
あらすじ
 周辺住民の不正乗車に悩んでいた地元の若い駅員・松本富五郎。ある日、不正乗車の防止策を施していると謎の金属音が聞こえ、その原因を探ると彼に向かって不思議な声が聞こえてきた。声によると彼が手にした石のかけらは「晴明石」のかけらで、不思議な力を持つというのだが…。


 作品の舞台
 北鎌倉駅・・・富五郎が働くのは北鎌倉駅です。
 山ノ内・・・富五郎の実家や、小林家があります。
 八雲神社(山ノ内)・・・闇の声は八雲神社の麓から聞こえます。
 鎌倉山・・・篤子は富五郎のために鎌倉山の料亭から板前を呼ぼうとします。
 浄光明寺・・・祐子は富五郎を誘い浄光明寺へ行きます。
 善応寺ヶ谷・・・八雲神社の真下当たりの旧地名です。
 登場人物
松本富五郎 地元出身の北鎌倉駅員。20歳。
佐倉 祐子 地元に住む鎌倉女子学園高校2年生。17歳。富五郎の幼なじみ。
小林 篤子 地元有力者の奥方。実家は京都の東鳥居小路家。
亀井しずか 小林家の家政婦。
松本 百恵 富五郎の母。
賀茂 忠行 陰陽師。安倍晴明の師。闇の声の主。
カズオ 忠行の式神。小学生の姿をしている。
駅長 北鎌倉駅長。職歴35年。
武藤 北鎌倉駅員。富五郎の先輩。
十斤 浄光明寺住職。
千石 八雲神社宮司。
大谷 土地開発業者。古都保存会会員。格闘家。
黒岩 地元の整形外科医。
海野 近所の主婦。
勝山 近所の主婦。
真田 近所の主婦。
大川 町内会長。