鮎川アンソロジーと鮎川哲也賞
鮎川哲也が編集したアンソロジーに収録された作家と、「鮎川哲也賞」を受賞した作家の作品です。北森鴻の作品は別ページで紹介しています。
作品名 発行年
仮面の祝祭2/3 1994
A先生の名推理 1998
花の下にて春死なむ 1998
断崖の女 2000
共犯マジック 2001
鮎川哲也の女たち 2020
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仮面の祝祭2/3 笠原 卓 東京創元社
あらすじ
 暮れのある日、北鎌倉にある駐車場でフォークシンガーの緒方信大の死体が発見された。そして捜査をすすめていく中、クリスマス・イヴの日、緒方が借りていた鎌倉のアパートの周辺では不審なサンタクロースが目撃されていることがわかった。警察は、大船の商店街をサンタクロース姿でチラシ配りをしていた3人の女子大生を容疑者と見るのだが・・・。


 作品の舞台
 大船・・・3人の女子大生がサンタクロース姿に扮してチラシ配りをしたのは、大船駅に近い「平和通り商店街」です。
 若宮大路・・・不審なサンタクロースが目撃されたのは、若宮大路にあるアパート「古都ハウス」です。
 登場人物
備前 舞子 「欧華女子大学」教育学部教育学科3年生。サンタクロースのアルバイトをする。
麻生 英子 「欧華女子大学」文学部国文学科3年生。サンタクロースのアルバイトをする。
近松千鶴子 「欧華女子大学」文学部史学科2年生。サンタクロースのアルバイトをする。
緒方 信大 有名なフォークソング歌手。芸能プロ「緒方音楽事務所」社長。本名・緒方信一。29歳。
藤山 勝久 「緒方音楽事務所」専務。信大のマネージャー。
梶  幹雄 信大のサブ・マネージャー。
野沢 知加 「緒方音楽事務所」所属の新人歌手。
中根喜久子 元・「緒方音楽事務所」事務員。24歳。旧姓・湯浅。
中根 太一 喜久子の夫。
久坂征二郎 有名な俳優。演劇界の重鎮。64歳。
美木 早苗 女優。征二郎の元妻。元・歌手「片倉佐葉」。本名・並木佐枝。
新保 千恵 久坂家の平日に通うメイド。元・女優。本名・円地志保。愛称は「ポチ」。
川津 珠実 久坂家の土日に通うメイド。劇作家の卵。愛称は「タマ」。
円地 菊子 千恵の母。
三浦 辰巳 千恵の夫。会社員。
大和田琴絵 珠実の友人。
中山 誠造 久坂が住むマンション「等々力ハイコウプ」の管理人。
桂  聡子 「等々力ハイコウプ」の住人。レストラン「白馬亭」オーナー。
館 須磨子 「等々力ハイコウプ」の住人。歌人。
浅井 「等々力ハイコウプ」の住人。
松宮  武 聡子の婚約者。歯科医。
鈴木 渋谷にある「白馬亭」本店のマネージャー。
加藤 等々力にある「白馬亭」支店のマネージャー。
御子柴 等々力にある「白馬亭」支店のレジ係。
万田 プロ野球球団「ウイナーズ」のエース投手。
森川 桂介 「平和通り商店街」商店会長。「森川時計店」主人。
沼尻 「平和通り商店街」商店副会長。
小林 景子 大船駅近くにあるスナック「カリオカ」のママ。
式島  亮 「カリオカ」のバーテンダー。
松方 美和 「カリオカ」のアルバイト。川崎にある栄養士専門学校の学生。
八十野 元 若宮大路にある「八十野洋品店」の一人息子。
角津 正明 推理小説家。信大が借りていたアパート「古都ハウス」の住人。
小暮 笙子 舞子の友人。平塚のクリーニング店の近くに住む。
篠塚  愛 舞子の友人。「欧華女子大学」3年生。舞子と同じコーラスクラブ「蔦の会」所属。
扇  文乃 舞子の友人。高校時代のクラスメート。
榎本 広至 舞子の不倫相手。会社重役。31歳。
榎本 怜子 広至の妻。27歳。
榎本  朗 広至の長男。3歳。
麻生 彦治 英子の父。1年前に病死。
黛   皐 英子の友人。「欧華女子大学」文学部国文学科3年生。新年パーティー開催委員会委員長。
宝田あゆみ 英子の友人。「欧華女子大学」文学部国文学科3年生。「欧華グルメの会」会長。
鮫島 純子 英子の友人。中学時代のクラスメート。
垣場 千鶴子が住むマンションの隣人。
松方 照市 美和の父。2年前に病死。
松方 国代 美和の母。1年前に病死。
松方 佐一 美和の兄。3年前に交通事故死。
大津 静子 美和の専門学校の先輩。大船にある「親和病院」の栄養士。
丸山 初子 美和の専門学校の同級生。蒲田駅前にある「越生薬局」店員。
丸山  貞 初子の母。川崎にある「白聖会病院」の看護師。
諏訪屋信孝 征二郎の友人。映画俳優。
桑子 正行 征二郎の友人。「東亜劇場」専務。
宍戸 三浦市にある老人ホーム「シドンハウス」の理事長。
三条多恵子 電話応答サービス会社「PSS」社長。
小峰 士郎 劇団「創優座」の劇作家。
伏見 遼子 劇団「詩芸」の看板女優。
矢田 絹江 映画界の大女優。
西川  泉 女優。
室伏 幸延 政治評論家。
岩手 綾克 日本画家。
田代亜以子 売出し中の少女歌手。
佐多 レイ 歌手。
鎌倉に住む会社員。
郡司 高校教師。
「央進予備校」講師。
高階 広告代理店「千宣社」社員。
中根 広告代理店「秀報」社員。
常法寺数馬 警視庁捜査一課警部。
警視庁捜査一課部長刑事。
赤堀 警視庁捜査一課部長刑事。
金原 警視庁捜査一課警部補。
結城 莞爾 警視庁捜査一課刑事。
朝霞 警視庁捜査一課刑事。
熊野 警視庁捜査一課刑事。
片岡 神奈川県警警部。
秦  貢吉 神奈川県警部長刑事。
菊池 神奈川県警刑事。42歳。
田原 神奈川県警刑事。
朝比奈 事件所轄署長。
堀田 修二 事件所轄署刑事。29歳。
瀬戸 長瀞駅近くにある駐在所の巡査。
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A先生の名推理 津島誠司 講談社ノベルス
あらすじ
 私の周辺では、数々の不思議な事件が起きる。しかし、いつも鎌倉のとある喫茶店にいる「A先生」は、平然とその謎を解いてしまうのだ。わたしは県警に勤める兄から情報をもらっても、何がなにやらさっぱりわからないのに・・・。

 作品の舞台
 御成通り・・・A先生がいつも訪れる喫茶店があります。
 登場人物
大学生。事件の記述者。兄は県警の警部補。
A先生 60歳ぐらいの紳士。厚手の黒いベレー帽を被っている。
田端よしえ 手塚市在住の人気女流画家。
大本 太郎 会社をクビになったばかりの青年。
皆木 私の高校時代の友人。平井市在住。
船曳 私の小学校時代の友人。
安田 私の大学時代のゼミ仲間。
金尾 与一 村川大学助教授。天体物理学者。
番野  豊 村川大学助教授。地質学者。
下谷 元春 村川大学助教授。生物学者。
万代 河本大学教授。天文学者。
太田 雅之 大学生。20歳。
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断崖の女 石川真介 光文社文庫
あらすじ
 ふとしたことから知り合った育代と智子。意気投合をした二人は、それぞれの過去に謎を秘めた部分があった。そこで、その謎を解明するために、育代は智子が暮らす豊橋へ向かったのだが・・・。


 作品の舞台
 化粧坂・・・智子は化粧坂で転んでしまい、育代の家に助けを求めました。
 海蔵寺・・・意気投合した育代と智子は海蔵寺を散策します。
 登場人物
岡田 育代 鎌倉で一人暮らしの夫人。45歳。過去に豊橋在住の際、暗い過去を持つ。
小金丸智子 名古屋大学文学部4年。豊橋の和菓子屋「武司屋」の養女。
小金丸研一 「武司屋」社長。65歳。
小金丸文治 研一の息子。三谷温泉で転落死。
加藤 康博 名古屋大学文学部助教授。智子の恋人。
土屋 一良 智子の実父。ロイヤル電機社長。
宗沢 清美 智子の実母。
宗沢 正憲 清美の夫。
米浜 里美 宗沢家の隣宅の主婦。
萩原 恒美 「萩原工務店」社長。
萩野 和彦 育代の前夫。数学教師。父は大学教授。
安達 英一 「安達鉄工所」社長。54歳。
安達千恵子 英一の妻。49歳。
安達 直樹 土屋と育代の子供。出生後、「英太」から「直樹」と改名し安達家の養子となる。
山形 茂子 息子夫婦と同居する老婦人。55歳。
赤塚 一夫 衆議院議員選挙候補者。
赤塚マリアン 一夫の妻。
赤塚 富夫 一夫の父。選挙対策のリーダー。
小山 素女 選挙の経理責任者。60歳。
松田 章子 選挙の電話応援チーフ。
岡淵  愛 恒美の親類の若い娘。
稲月 武徳 名古屋大学大学院生。25歳。
稲月 常男 武徳の父。
野上 桂子 清美の親友。
熊崎 恒昭 豊橋に事務所を持つ弁護士。
徳子 三谷温泉「玉金荘」仲居。
染太郎 「玉金荘」番頭。
幹雄 育代の小学校時代のクラスメート。
上島 愛知県警警部。
中川 愛知県警警部。
吉本 紀子 上島が憧れる素人探偵。
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鮎川哲也の女たち 石川真介 アドレナライズ
あらすじ
 地元の大作家・鮎川哲也ら講師陣を迎えた「鎌倉小説教室」は講師陣の高齢化により解散することになった。最後に残った5人の聴講生たちは「チーム極楽寺」のユニット名による合作で第2回鮎川哲也賞に挑戦するも失敗した。そこで25年後に鮎川賞に再挑戦しようということになったのだが・・・。

 作品の舞台
 由比ガ浜・・・レストラン跡地で鎌倉小説教室が行なわれていました。
 極楽寺・・・聴講生の5人は鮎川邸前での記念撮影後、カフェへ行きます。
 登場人物
影星 三龍 「鎌倉小説教室」聴講生。25歳。目黒区碑文谷にあるアパート「ゴリラ荘」のオーナー。
足立 芳恵 「鎌倉小説教室」聴講生。30歳。足立区竹の塚商店街の履物屋の妻。
大田 英子 「鎌倉小説教室」聴講生。27歳。大田区蒲田在住。居酒屋チェーン「快適酒場」の社長令嬢。
練馬 由佳 「鎌倉小説教室」聴講生。25歳。練馬区大泉在住の専業主婦。
杉並 里美 「鎌倉小説教室」聴講生。17歳。杉並区上井草在住の都立高校の学生。
鮎川 哲也 鎌倉極楽寺に住む推理作家。ミステリー界の巨匠。
大田 道貫 英子の父。「快適酒場」社長。
松本 整腸 「快適酒場」副社長。
杉並 阿佐 里美の亡母。
杉並 嘉彦 里美の妻。
杉並 善福 里美の長男。
吉本 紀子 女流推理作家。
仁木 説子 本郷大学医学部法医学教室助教。
目黒 駒子 時計製造会社「日本バイスシュバン社」専務取締役。」
黒岩 板橋区向原にある「向原ベーカリー」の副社長。向原地区の区長。
横溝 港区魚籃坂に住む産婦人科医。
大釜 「高輪ツーリスト」社員。
鱈子 品川にあるすし屋の看板娘。